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勝手に植物図鑑

タテヤマウツボグサ

草花運?!

7月19日に立山・室堂平に泊まり20日に龍王岳・東尾根を攀じった。帰路、室堂からトロリーで大観峰まで降りたところで、一緒だったOさんが「アタシ写真撮ってく」「そうしよ」。
ターミナルの外の植え込みでみつけた。「タテヤマウツボグサ」と名札まで立てられていた。移植されたに違いない。

実は往路、ロープウェイで黒部平から上がってくる時に眼下の草地に咲いているのを見かけていたが、そばに寄って観ることも撮ることもできるわけはなく、19日宿泊した室堂山荘周辺にも見かけなかったから「ま、この度は縁がなかったかな」と諦めていた。
それに、きっと「ミヤマウツボグサ」だろうぐらいな認識で「タテヤマウツボグサ」という日本固有種の存在も知らなかった。

Oさんが立ち止まることを言い出してくれなかったら、そのままセカセカとロープウェイで降りてしまっただろう。「タテヤマ」の名を冠したこの種をご当地でみつけられたのは、なかなかに草花運に恵まれている。

花期は7月から8月

撮影年月日 2010/07/20
撮影場所 立山・大観峰
学名 LABIATAE Prunella prunelliformis
科目・属 シソ科ウツボグサ属
季節
生育地 亜高山から高山帯の草地に生える多年草
分布 本州(中部地方以北の日本海側)、日本固有