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勝手に植物図鑑

エンレイソウ

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エンレイソウの勝手でしょ!

2018年5月2日、北海道、利尻島に渡った。宿についてふと廊下の窓から外をのぞいたらエゾエンゴサクが目に留まり、喜び勇んで見に行ったらエンレイソウを見つけた。

見事なまでの褐紫色がなんとも美しい。これまでに外花被片が緑色のものや、緑色で褐紫色の縁取りがあるものなど見てきたが、これほどに多彩なラインナップの色彩を有すものも珍しいのではないかと思う。
この著しいデザイン違いが全く同じ科目・属に入れられていることに素人なれば不思議思ったりもする。

ところでデータ一覧の学名欄に「ユリ目」と記載している。以下がラテン語であるにもかかわらず。
表記統一を図ろうと「ユリ目」を検索したが、またまた分類法によってラテン語学名が違うのを発見して、もう山渓ハンディの表記に倣うことにした。

さて草花好きは疾うの昔にお気づきで「いまさら揚げつらうか?」のお叱りを受けるかもしれないが、山渓ハンデイ図鑑「山に咲く花」「野に咲く花」が2013年3月に、「高山に咲く花」が2014年3月に増補改訂新版として出されている。表紙にはぞれぞれ「DNA分類体系」とのポップがついている。

この新しい分類法の詳細についての雑感は他へ譲るとして。早い話が前は形態すなわち「見た目」の同位性、差異をもとに積み上げられた分類法であるのに比し、新しい分類法はDNAレベルで規定するというものであるらしい。

では、えせ草花好きにとってどういう現象が起きているかというと、学名欄の不具合のみならず、お初にお目にかかるものを同定するのに、見た目から大よそ「〇 〇 科かな?」と図鑑を探していたのが、若干それでは齟齬が生じてしまうことだ。今まで「〇 〇 科」に分類されていたものが「× × 科」に入っていたりする。したがって新方法に馴れるまで当分両方を手元に置いておかなければならない。それがメンドッチイ!

ま、新しもん好きだから発見と同時にポチッたがね。
DNA鑑定は時代の潮流だしね。
まず、世界中の植物図鑑が同分類法を採用してくれれば、日本では「〇 〇 だが同じに見えて違うかもしれない…」という但し書きが要らなくなるのは嬉しいしね。

と言って…
エンレイソウはエンレイソウなんであり、エンレイソウにしてみれば学者様の見解なんぞ知っちゃいないんだろうがね。

花期は4月から5月

撮影年月日 2018/05/02
撮影場所 利尻島・北海道
学名 ユリ目MELANTHIACEAE Trilium apetaion
科目・属 ユリ目シュロソウ科エンレイソウ属
季節
生育地 林内の湿ったところ に生える多年草
分布 北海道、本州、四国、九州