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勝手に植物図鑑

エゾノリュウキンカ

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緯度、標高が分け目

2018年5月2日、利尻岳登山のために利尻島に渡った。宿の裏山を散歩していたら、山水が引かれていて出水口から豊かに落ちる冷たい水のほとりにエゾノリュウキンカを見つけた。(サムネイル画像)

登山に参加した後、6日には利尻島から稚内に移動し観光して歩いた。7日は13:30のフライトを控え、それでも野寒布岬や水族館、最北のマクドナルド、海産物市場など数か所見て回った。
最後に「ふれあい動物ランド」に行きたかったんだが、生憎、月曜日なので休園だった。門のあたりでうろうろしていると飼育員の方が見かねて、ほんのちょっと入れてくれて、その子のおじいさんがオオカミだったというクォーターオオカミ犬を見せてもらった。
門の外の広い敷地には小さなせせらぎが流れ、ミズバショウと供群れしてエゾノリュウキンカが湿り気の多い土に喜んで咲いていた。(ズームアウト画像)

4月28、29日に尾瀬を訪れた際にはリュウキンカはまだ芽を出して間もなく、小さな葉っぱが、ようやくそれとわかるぐらいだった。北の春は本土より遅いとばかりでもないようだ。尾瀬の方が標高が高い分、それだけ雪解けも遅い。従ってミズバショウもリュウキンカも花期が遅れるのだ。
と言って、ほんの少し上がれば利尻岳は一面の雪!どころか吹雪くはホワイトアウトするはまだまだ冬の様相だったんですがね。
すなわち緯度が高いので北海道では山に生える草花が平地で見られるというわけだ。

花期は4月から5月

撮影年月日 2018/05/07
撮影場所 北海道・利尻島
学名 キンポウゲ目
RANUNCULACEAE Caltha fistulosa
科目・属 キンポウゲ目キンポウゲ科リュウキンカ属
季節
生育地 湿地や水辺に生える多年草。稚内動物ふれあいランド
分布 北海道、本州(北部)