サラシナショウマ
来し方の道しるべ
この時期に山へ入るとどこででもよく見かけるから、何度も「図鑑」にUPしているだろうと思ったが、意外や意外この度で2度目だった。
で、最初のUPが2009年9月。何を隠そう腰椎骨折の憂き目の後、数か月のインタバルの末にようやくリハビリ登山で硫黄岳に上がった時、オーレン小屋の前で撮ったのだった。
しかも原稿出だしは「2008年の9月に北岳バットレスを登った時、白根お池小屋の周りでも見かけた」と振り返っている。フリークライミングに出会って半年目に登った初バリエーションルートだ。
折に触れ、その時々の徒然を書き留めておくということの何たるかを、言わずもがなで知る。来し方の道筋をより鮮明に思い返す作業の道案内を山で見かけた草花たちが買って出てくれる。それはそれは心楽しいこと。幸福感の他ない。
翌日穂高の屏風岩に攀じるというので、横尾山荘に泊まった。雨降りで濡れながらの入山だったが、山荘に着くころには折よく雨は上がっていた。夕食までにはずいぶん時間があったので、カメラ片手に周辺を散歩した。槍方面へ少し歩いた林下にたくさん咲いていた。
パッと見、びんブラシがにょきにょき、ピュンピュンな感じだが、ズームしてみると天の技の精緻を見る。
撮影年月日 | 2013/09/08 |
撮影場所 | 横尾山荘周辺・北アルプス |
学名 | RANUNCULACEAE Cimmicifuga simplex |
科目・属 | キンポウゲ科サラシナショウマ属 |
季節 | 夏 |
生育地 | 山地の林内に生える多年草 |
分布 | 北、本、四、九 |