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勝手に植物図鑑

タカネナデシコ

ビヤガーデンに咲く花

この花姿。迷わずタカネナデシコと同定したい。花弁の弁上部に短毛がある。
雄性期 雌性期を有するようだが、花喉から伸びる2本の花柱はこの画像では視認できないが、雄蕊の葯が見当たらないところを見ると、どうやら雌性期のようだ。

7月20日、アブに追われつ、猛烈な暑さの中、フウフウ言いながら美濃戸口から赤岳鉱泉に上がった。翌7月21日の大同心正面壁雲稜ルートクライミングを控えての前泊。
鉱泉に着いて宿泊手続きを済ませ、まだ夕食までには時間はあるが、ともかくも、夏場ならではの生ビールを注文した。

ブハーッ!旨い~ッ!!!
と、目の前の石垣に何やら?ん?ナデシコ?
とは思ったが、まさかのまさか。どう見てもタカネナデシコ!

タカネナデシコは列記とした高山植物だと覚えていたので、鉱泉の標高2300mでは見ることはないと思っていたから、天変地異か?と驚き、温暖化で下のものが這い上がるはあるとして、上から降りてくるというのもあるのか?と訝った。
後で高山植物は亜高山帯生息のものも含めた総称と知り、ようやく納得した。

鉱泉に夏場に上がることはまずないが、冬場は雪に埋もれた石垣に「タカネの花」が咲こうとは、山は時期を変え登ってみるもんだ、とは今更ながら思い直した。

なんせ冬場はアイゼン着脱場が、夏は生ビヤガーデンだぜ!
イェイ!!!

花期は7月から9月

撮影年月日 2013/07/20
撮影場所 南八ヶ岳赤岳鉱泉前
学名 CARYOPHYLLACEAE Dianthus superbus
科目・属 ナデシコ科ナデシコ属
季節
生育地 高山帯の礫地や岩場部生える多年草
分布 北、本(中部地方以北)