風味豊かなご当地缶詰「天橋立オイルサーディン」でいろんな料理に挑戦しよう!
最近、缶詰のクオリティの高さに驚かされることはありませんか? かつては”安かろう悪かろう”な印象さえあった缶詰ですが、今ではご当地ものや高級路線など、ほかでは味わえないようなこだわりグルメになりつつあります。
そんな数ある缶詰のなかでも、今回紹介したいのが、京都府・丹後半島にある明治41年創業の竹中缶詰が販売する「天橋立オイルサーディン」です。
この缶詰は最近になってテレビや雑誌で取り上げられるなどして話題になっています。実は私、実家が丹後半島にあるので、8年ほど前に母からこのオイルサーディンの存在を知らされました。日本三景のひとつでもある天橋立周辺の土産物屋はもちろん、スーパーでも売られているほど、地元では以前から有名な缶詰なんです。
今回初めて知ったのですが、このメーカーのオイルサーディンは片口イワシを使用したものと、真イワシを使用したものがあるのだとか。今回はせっかくなので、両方購入してみました。
まずは、そのままで実食。フタを開けた瞬間に、ふわっと綿実油のいい香りが漂います。身はしっとりしているのですが、きちんとイワシの歯ごたえがあるので、缶詰とは思えないクオリティ! 油漬けでありながら嫌な油っこさはありません。ほのかな塩気があり、このままでも十分におかずやお酒のアテになります。
この缶詰に使用されているのは、天橋立で囲われた内海の「阿蘇海」で獲れた「金樽真(きんたる)イワシ」です。小ぶりですが丸々と太っていて、脂のノリがいいのが特徴。近年では漁獲量が少なく、市場にはあまり出まわらない高級魚だそうです。
このオイルサーディン、そのまま食べるだけでも十分満足できるのですが、せっかくなのでいろいろな食べ方を楽しんでみようと思います。
まずは「アヒージョ風」と「イタリアン風」に挑戦。火にかける際は、コンロの上に網を置いてもいいですし、魚焼き器やオーブントースターを使っても構いません。あと、グツグツしだすと油がこぼれるので、少し油を減らしてから調理に取り掛かりましょう。
途中、火加減が強くて油がはねたり、チーズが思ったように溶けないというトラブルにも見舞われたりしましたが、何とか完成。さっそくアヒージョ風からいただくと……さっきとはまったく違います! 温められることでオイルの風味が増し、食欲を誘うにんにくの香りがたまりません。もちろん、ここはオイルにバゲットを浸すのもお忘れなく。
イタリアン風は初めて作ったのですが……これは新しい! トマトに火が通ることで甘みが生まれ、チーズ、イワシと一緒に口に入れると、思わず「ボーノ!」と言いたくなる組み合わせです。これをアツアツのバゲットに乗せて食べれば、とんだワイン泥棒になること間違いなしです。
せっかくなので「玉ねぎ+青ネギ+醤油」や、「オイルサーディン丼」も作ってみましたが、どちらも美味! 具材や調味料をちょい足しするだけで、いろんな可能性を見せてくれるオイルサーディンの底力を見せつけられた気がします。
1缶500円前後なので、ちょっとお酒を飲むときのおつまみとしてストックしておいたり、ホームパーティーでの手土産にしたりなど、用途の幅広さも「天橋立オイルサーディン」の魅力です。また、「これ、日本三景の天橋立で有名なお土産なんだよ」と、ご当地ものならではの会話もできそう。お酒好きな人はもちろん、料理好きな人にもぜひ一度食べてほしい缶詰です。
■商品
天橋立オイルサーディン
500円前後
■販売場所
丹後特産品SHOPなど
http://tango.jibasan-shop.jp/?pid=44040239