OTR(男の手料理)で、大粒納豆を乗せて挟んで和えてみた
北海道の一部の地域でのみ生産されている「鶴の子」という品種の大豆をご存知だろうか。普通の大豆よりひと回り大きい品種で、高級かつ希少といわれている大豆だ。今回の「おとりよせ」では「鶴の子」大豆で作られた「心和(こころなごみ)」納豆を、OTR(男の手料理)でいただく。
「心和」は全国納豆協同組合連合会が主催する納豆鑑評会で、2016年の最優秀賞である農林水産大臣賞を受賞した納豆だ。日本一の納豆の値段はハイプライス。筆者がスーパーで手にとる納豆は、3パックで100円に満たないロープライス商品が定番だが、「心和」は2パックで1080円(税込)と、なかなかお高い。
はたして「心和」に1パック540円の価値があるのかと半信半疑で開封すると、すぐに普通の納豆との違いに気がついた。パックを開けて付属のタレとカラシを除いてから納豆にかぶさるビニールを取ると、すでに納豆をかき混ぜ終えたような香りがしたのだ。やはり1パック500円オーバーの納豆は伊達じゃない。
まずはホカホカのご飯の上に納豆を乗せる、納豆ご飯で「心和」をいただく。「納豆ご飯なんて料理じゃねぇ!」という指摘があるかもしれないが、OTRはそれくらい大雑把で良いのだ。結果、美味しければ良い。それがOTRだと筆者は心穏やかに考えている。
それゆえ「納豆は何回かき混ぜれば、美味しさを最大限に引き出せるのだろう?」という疑問が筆者の頭によぎった。この手の疑問はグーグル先生の得意分野だ。早速、グーグル先生に尋ねると、いくつかのサイトがヒットし、大よそ400回ほどかき混ぜるのがベターだろうと書かれていた。筆者はこの手のネットの噂を鵜呑みにして、検証もせずに行動に移す。
結果、美味し!一粒が大きいため食べ応えがあるのは当然として、納豆が甘くなっていたのには驚いた。スーパーの納豆でも400回かき混ぜてみたのだが、ほんのりとしか甘くならなかったので、この甘さは「心和」の実力だ。温かなご飯と一緒に食べた時の美味しさは、言わずもがな。肉や魚がなくても、納豆だけでご飯がすすむ。
ご飯に乗せた後は、食パンに挟んで「心和」をいただく。作り方はお手軽で、よくかき混ぜた納豆を食パンで挟み、ホットサンドメーカーで焼くだけ。ホットサンドメーカーがなければ、パンの上に納豆を乗せてトースターで焼いてもOK。お好みでマヨネーズや、とろけるタイプのチーズを挟み込むと、納豆が苦手な子供でも食べやすくなるかもしれない。なお元々納豆が好きなマイサン(7歳)からは「普通も良いけど、マヨネーズがかかっている方が美味しい」との感想を頂戴した。
最後はスパゲティに「心和」を和える、納豆スパゲティをOTR。こちらも作り方は簡単。少し芯が残ったアルデンテの状態のスパゲティを、弱火で熱したフライパンに入れてから、バターを一欠けらと麺つゆ(大さじ2)を投入する。溶けたバターと麺つゆがスパゲティにまんべんなく混ざったら皿に盛りつけ、よくかき混ぜた納豆を乗せる。そしてスパゲティと「心和」を和えて食らう。
なお大粒の納豆スパゲティは子供の口には大きいらしくマイサンは食べるのに苦労していた。本末転倒な気はするが、包丁で納豆を刻んでから盛りつけると食べやすくなるだろう。
今回、3つのタイプで「心和」納豆をOTRしたが、筆者が1番美味しいと感じたのは食パンで挟むタイプだ。味もそうだが食べやすかったのが気に入った。純粋に「心和」の味を楽しむならオーソドックスな納豆ご飯が良いだろう。
■商品
心和(こころなごみ)【極大粒】70g × 2パック
1080円(税込)
http://www.yamashita710.co.jp/products/detail/19
■ショップ名
山下納豆