OTR(男の手料理)でフルーツトマトスパゲティの味は?!
今回の「おとりよせ」ではフルーツトマトを、OTR(男の手料理)で退治する。スーパーマーケットの、お高い食材を扱うコーナーで見かけるフルーツトマトだが、品種的にはお安いトマトと同じだ。お安いトマトとフルーツトマトのちがいは糖度。普通のトマトと比べて、糖度が高いのがフルーツトマトの特徴だ。今回は「やなぎやファーム」が提供するフルーツトマト「でざあとトマト」で、トマトソーススパゲティをつくる。
「やなぎやファーム」から届いた「でざあとトマト」を、まずは生で味わう。4センチほどの大きさの「でざあとトマト」に前歯を立ててかぶりつく。お安いトマトでコレをやると、中から汁があふれ出して口元が濡れてしまうのだが、その気配はない。「でざあとトマト」は、実がギュギュッとつまっているので、汁が流れ出ないのだ。しかもトマト特有の青臭さがない。普段、トマトを食べても青臭さを意識したことはなかったが、「でざあとトマト」を食べることにより「いままで食べていたトマトは青臭かったんだ」と気がついてしまった。
そんな父の姿を見るトマト好きのマイサン(6歳)にも1つあげたところ、気に入ったご様子。「もっと食べたい!」との感想を頂いたが、これからつくるトマトソーススパゲティの材料だからと、部屋に戻ってもらった。すまんなマイサン。
トマトソーススパゲティのOTRを開始。まずはトマトの薄皮を取り除くところからはじめるが、包丁でチマチマむくなんて面倒の極み。ネットを見ると熱湯をつかったトマトの皮むきが紹介されていたので即採用。トマトの皮はフライパンで煮込んでもペースト状になりにくいので、食べた時に口の中で残りやすい。味が変わるわけではないので皮付きでトマトを煮込んでもいいが、子供に食べさせるなら、あらかじめ皮を取っておくのがベターだろう。トマト好きのマイサンでも、トマトの皮は苦手だ。
筆者がトマトソースをつくる場合は、ニンニクとウインナーをいれるようにしている。ニンニクに拘りはないのだが、ウインナーは「シャウエッセン」の一択。「でざあとトマト」の美味しさが倍増することを、筆者は確信している。
皮をむいたトマトは油をひいていないフライパンへいれて中火で煮込む。時間がたつと徐々にトマトの形が崩れるので、ペースト状になるまでヘラを使ってかき混ぜる。調味料の類は、味見をしながら少量の塩を加える程度でオーケー。筆者の場合はスパゲティを茹でるお湯に多めの塩をいれて、塩気を引き出している。
煮込みを終えればトマトソースは完成だ。好みに応じて、茹でたスパゲティをトマトソースがはいったフライパンへ投入して和えるも良し、スパゲティの上にトマトソースをのせるのも良し。筆者は後者のタイプで皿にトマトソーススパゲティを盛り付けた。
実食。
感想は「美味し!」。「でざあとトマト」が持っている味の濃さがソースになっても残っており、ワンランク上の風味を醸し出している。生で食べた時の美味しさが、トマトソースになっても引き継がれているのだ。普段、筆者がトマトソーススパゲティをつくる時は、ホールトマトの缶詰を使うことが多いのだが、完成した品は酸味を常に感じていた。しかし今回つくったトマトソースには酸味がなく味がまろやか。その点も美味しさのポイントだ。
今回、取り寄せた「やなぎやファーム」の「でざあとトマト」は期間限定の一品で、2016年の場合は7月初旬から9月末の間だけ商品を出荷していた。オーダーすると今回紹介した「でざあとトマト」のほかに、直径7センチほどの「ゆめみるトマト」と赤橙黄とカラフルな「はにかむトマト」に加えて、緑色に輝く「かがやきメロン」が定期的に届く。筆者の場合は夏のボーナスが出た後、プチ贅沢を楽しむために当商品をオーダーしている。
■商品
全4回コース
15,200円(税込・送料込)
■ショップ名
やなぎやファーム